まずはヘッドをはぐらないといけませんが、エンジンルームは広いし、手は入り易いので作業は楽々です。
1カ所、エキマニのナットが外し難いところがありましたが、周りが空いてるので
なんとかなりました。 あと今回は前回の失敗を踏まえ、ちゃんとクランク
アングルセンサーの位置をマーキングしてから外しました(笑)
まずはポートの段付き修正から・・・
通常ガスケットの穴の部分が大きめに作られているため、
ガスケットの大きさに合わせて削ります。
で、ガスケットをあてがってみると・・
IN側はこんな感じで、上下はコンマ数ミリ、左右は1~1,5mmくらい削りしろがあります。
「思ったよりちょっとしかないな・・」と思ったら大間違い!
写真では判りにくいかも知れませんが、ガスケット面より4~5mm入ったところまでが
大きな面取の様になっています。つまり
その位置まででぎゅっと絞られている状態です。
言い方を変えると、そこから先は結構削る様になる・・と言う事です。
これは後から気が付いたのですが、排気ポート側は逆にすごくポートがガスケットに比べ
小さくなっていました。(写真は撮り忘れてしまいました^^;)
具体的には上下で1mmくらい、左右で3mmくらい(片側)あります。
「うわ~・・こんなに削りしろあるのか・・(それは嬉しい・・と言うのもその分、大きな変化が
見込めるから)。でも、そうなるとEXマニが心配だな・・」と悩みました。
なぜ悩むかというと、EXマニはエンジンパーツの中で一番壊れやすいと言うか割れやすい部品の
一つです。そのEXのフランジをそんなに削って耐久性は大丈夫なんだろうか?と思ったワケです。
で、結果なんですけど・・実はEXマニのフランジ側はほぼガスケットと同じ大きさで、削る必要が
なかったんです。
つまり、吸気や排気の進行方向に向かう側は
出口より入り口を広くしてある作りに
なっていると言う事に気が付きました。
入り口側で塞き止めない様に配慮してあるんですね。
簡易というかローコストでの性能アップの措置って感じですが、実際のところ広がってても
段付きになっていたら、そこで
乱流が発生し通路が狭まる事になるので段付き修正する価値は
あります。
で、ざっくりと削った状態が下の写真です。
入り口側で広げたのに合わせ、なるべくなめらかに絞って行く様に削ります。
これは荒削りで、あと切削面を仕上げていくと少し広がりますのでコンマ数ミリほど削りしろを残して
広げます。
このエンジンは4バルブなのでこの後、ポートは2つに分かれるのですが、その分岐点も鋳物の造形の
ままなので、ごつい柱がドンッとある感じになるので、それを吸気が分かれ易い様に削ります。
これが今回のIN側のほぼ仕上がり状態です。
バルブガイドは街乗り仕様の耐久重視と言う事でそのまま残します。
ちなみにEX側は下の様な状態です。
中央の分岐は鋳肌のザラザラを取っただけです。
こちら側は高温のガスが流れます。
熱でやられるかも知れないので分厚く残しています。
あとEX側のポートには何かポコっと凹みがありました。排気溜まりになるのか、これによって
中低速トルクがアップするとか、そう言うものかも知れませんが、おそらく効果は誤差程度あるか
どうかで、高回転域では邪魔でしょう。更に
零のロドスタ君はターボなので、ハッキリ言って
邪魔にしかなりません。タービン回す為に排気効率第一で良いと思うので凹みがなくなるまで
削り落としました。
あと大事な事を書き忘れていました。ガスケットのあてがい方ですが、普通に置いたら少し動いて
固定できません。なので、ボルトにノックピンがあればそれで位置決めをするのですが、
それがないのでアルミテープをぐるぐる巻きにしてガスケットの位置決めをしてポート研磨します。
ポート加工についてはこんなところです。
次回は燃焼室研磨・・と言うか、加工になってしまいました^^; w